ワンポイントアドバイス
「ダイコン」栽培のポイント
ダイコンは、主に肥大した根部が食用に供され、代表的は秋野菜です。
移植を嫌いますので直播栽培が普通です。播種後2日くらいで発芽し、10日目頃から本葉が出始めます。
生育適温は15~20℃で、比較的に冷涼な気候を好みます。
しかし、生育初期の低温は
葉数の増加や根部の肥大の妨げとなります。
(1)土づくり
根菜類は土壌の性質が生育や品質に大きく影響します。特にダイコンは、根が深く伸び、
品種によっては1mを越します。根部の肥大も著しいので、耕土の深い軟らかい土壌が適
しています。
基本的には十分に耕し、土壌を軟らかくすることです。ダイコンは酸性にはか
なり強いです。土壌が加湿になると湿害や軟腐病による腐敗が多くなるので、排水に努める
必要があります。
(2)施肥管理
基肥は、整地の際に三要素を堆肥や石灰とともに施します。標準的な施肥量は、10a当たり
で窒素20~25kg、リン酸5~10kg、カリウム15~20kg程度です。その内40%は追肥で施します
が、生育の進み方を見ながら、根部の肥大に備えて早めに行うことが得策です。
(3)堆肥の施用には
岐根等ができないように、未熟堆肥の施用は極力避けるとともに、施肥の位置には十分な
注意が必要です。追肥の時期を失すると、生育の後期に葉が繁茂しすぎて、根部の肥大が
進まないことがあります。