ワンポイントアドバイス
「ジャガイモ」栽培のポイント
ジャガイモは、地下部の茎が肥大して塊状になってものを食用に供します。
冷涼な気候を好み、生育に適した温度は18~22℃で、30℃を超えるとイモの生育がほとんど停止します。
地温は13℃前後が適温で、これよりも上昇すると収量が低下する傾向にあります。
生育期間が短く、豊凶の差が少なく、主に寒冷地を中心に栽培が広がっています。
(1)土づくり
ジャガイモは肥料分の少ない土壌でも栽培可能ですが、多収を得るためには、
土壌は、表土が深く、排水の良い、良く肥えた砂質壌土が適しています。
生育初期から十分に根を広げて栄養分を吸収できるように、深さ25~30cmに耕します。
うね幅は、十分に土寄せができ、茎葉が過密にならないように70~75cmとします。
連作すると土壌病害が増加して品質が低下するので、麦類や豆類と組み合わせた輪作を行うことが望ましいです。
(2)施肥管理
肥料は、植え付け前に全量を基肥として植え溝に施します。
10a当たり成分量で、窒素8~9kg、リン酸18~20kg、カリウム13~16kgを目安とします。
自然条件、品種、管理などによって一様ではありませんが、カリウムの吸収が多いのが特徴です。
堆肥の施用は、微量要素の供給、土壌の団粒化の促進など土壌の改善効果が大きいです。