第1回目の講習会を実施致しました。
内容は、土壌分析項目の解説と施肥設計システムソイルマンの操作説明を行いました。
実際に、こころみ会様の圃場の土壌分析結果を使用しての講習会を行わせていただき
少し難しいところもあったかとは思いますが
肥料分がかなり、土壌に残っているということを理解いただけたと思います。
質疑応答も含め、約2時間の講習会を終え
実際の圃場を見学させていただきました。
このときは、既に1回目の小ネギの播種をしており発芽もしていました。
施肥量は、これまでの栽培で使用してきたものを同じように施肥されているようでした。
ほとんどの種子は、水と温度(光)があれば、発芽します。
しかし、発芽後の作物は土壌に根をおろしていきます。
このとき、土壌に肥料が過剰に残っていると、根は土壌から水分を吸収できず
同時に養分も吸収できなくなり、色が薄くなったり、枯れてしまったりします。
そのため、播種する際は土壌の状態を確認し
肥料を入れすぎないことに注意する必要があるのです。
今回、初期成育の段階では、発芽していないものもあるようですが
全体的に問題は見られないようでした。
ただし、土壌にはかなりの肥料分が蓄積していますので注意が必要です。
入れた肥料はすぐに圃場外へ取り出すことができません。
水をはって流亡させる、または、緑肥や肥料に強い作物を栽培し圃場外へ持ち出す等の方法は
かなりの手間とコストがかかります。
そのため、これからのこころみ会様の小ネギの栽培としては
足りない養分のみの施用で栽培をしていき
少しずつ土壌をリセットしていくようにとのことを伝えさせていただきました。
まずは、圃場のリセットからはじめ
安定した生産ができるようにお手伝いしていきたいと思います。
農産分析科学研究所 山田