お悩み解決事例
Q:
畑作の場合、肥料は、播種・定植の何日前ぐらいに施肥すれば良いでしょうか。 また、水稲の場合も畑作と同じで良いですか?
このようなお悩みを持つ方の特徴
農業をはじめたばかりの方
A:お悩みに対しての解答
研究所より
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従来の土壌分析では分析できなかった「土根の生育環境」まで分析・診断ができます。 更に、作物をより良好な状態で生産し続ける土を作るには、「施肥設計」が不可欠です。土のバランスづくりをすれば適量の肥料で生育ができ、付加価値の高い作物や出荷量UP、経費削減に繋がります。 土壌分析と施肥設計の組み合わせで、より高い確率で収穫量UPと付加価値の向上ヘの対策が打てます。
「思った以上の収穫量がでないので指導して欲しい」「作物の病気が近年多くなってきているので改善をしたい」などの要望には年間を通しマンツーマンで指導を行う農業技術改善指導がおすすめです。
その中の有効成分であるアンモニアやリン酸、カリの大部分は、
水に溶けにくい状態になって土に保持されます。
水に溶けて地下に流亡する量は通常は(CECやAECつまり保肥力の違いにもよりますが)ごく少量です。
例を言えば、濁った泥水を土の厚い層を通過させると清澄(せいちょう)になる様なもの、
つまり、肥料という泥は土の厚い層に残り、ろ過された水が地下に流れていくということです。
この様に土がある成分を保持する作用を「吸収性」といいます。
土の吸収性には
①機械的吸収性
②物理的吸収性
③物理化学的吸収性
④化学的吸収性
⑤生物的吸収性の5つの吸収性があります。
特に作物との関係から言えば③と④の吸収性が重要となります。
つまり土にこれらの肥料吸収性があるということは、
土の中で余程の大きな変化(急激な温度変化の繰り返し、pHの大きな変化、
極端な寒冷と猛暑の繰り返しと並行して起きる大量降雨と晴天の繰り返し等)がない限り、
養分の急速な多量流亡は起きないものです。
如何なる肥料の形態であろうと、一度土の中に溶け出せば必ず、土の吸収性の影響を受けることになります。
これを基本に考察すれば、定植や播種の1年も半年も前に施用するという様な非常識でなければ、
肥料の効果はほとんど変化はないと推察されます。
また現在の肥料はペレット状か粒状ですので、土壌中では急激な加水分解は起こらないので、
根域の浸透圧を急激に生起し根の生長に抑制的影響を与えることはないと推察します。
そのため、基本的には畑や水田でも同様に
播種や定植の1週間〜10日前後の施肥完了で問題はない考察します。
ただし、水稲の場合は田植前の1〜2ヶ月も前に施肥をすると
湛水する前の酸化的な土の中ではアンモニアの硝酸化が起きますので、
その後、湛水した時に窒素の溶脱が発生する可能性がありますので注意が必要です。